消防設備士 甲種4類・乙種4類・乙種6類
概要
消防設備士は、デパート、ホテル、病院、工場などの建物に設置されている消防用設備(スプリンクラー、火災報知機、消火器など)の点検・整備・工事を行う国家資格です。 扱う設備によって類(1類~7類・特類)が分かれており、さらに業務範囲によって「甲種(工事・整備・点検)」と「乙種(整備・点検)」に分かれます。 特に需要が高いのは、自動火災報知設備を扱う「4類」と、消火器を扱う「6類」です。
試験詳細
甲種4類・乙種4類・乙種6類
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 試験日程 | 都道府県により異なる(年2回~複数回) |
| 合格ライン | 各科目40%以上かつ総得点60%以上、実技試験60%以上 |
| 受験料 | 甲種: 5,700円、乙種: 3,800円(非課税) |
| 受験資格 | 甲種: 国家資格等による要件あり(電気工事士、無線従事者等)、乙種: なし |
| 試験方式 | 筆記(マークシート)+実技(記述式・鑑別等) |
学習範囲・シラバス
- 筆記試験:
- 消防関係法令(共通・類別)
- 基礎的知識(電気・機械)
- 構造・機能・整備(電気・機械・規格)
- 実技試験:
- 鑑別等(写真を見て器具名を答えるなど)
- 製図(甲種のみ。図面の作成・修正)
難易度・勉強時間目安
- 乙種6類 (消火器):
- 難易度: 初級(合格率 40%前後)
- 勉強時間: 30 ~ 50 時間
- 甲種4類 (自動火災報知設備):
- 難易度: 中級(合格率 30%前後)
- 製図試験が難関です。電気工事士免許を持っていると「基礎的知識(電気)」などの免除が受けられ、有利です。
- 勉強時間: 100 ~ 150 時間