OSS-DB Gold (PostgreSQL)
概要
OSS-DB Gold(オープンソースデータベース技術者認定試験 Gold)は、LPI-Japanが実施するPostgreSQLに関する高度な資格試験です。 PostgreSQLの内部構造を深く理解し、大規模データベースの運用管理、パフォーマンスチューニング、トラブルシューティングができる技術者であることを証明します。 企業のデータベース管理者(DBA)やデータベースエンジニアとして、実務レベルの高度なスキルが求められます。
試験詳細
OSS-DB Gold Ver.3.0は、PostgreSQL 12~14に対応しています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 試験日程 | 随時(テストセンター・オンライン) |
| 試験方式 | CBT(コンピュータ試験) |
| 試験時間 | 90分 |
| 問題数 | 約30問 |
| 合格基準 | 70点以上 / 100点満点 |
| 受験料 | 16,500円(税込) |
| 受験資格 | なし(ただし、Gold認定にはSilver認定が必要) |
| 対応バージョン | PostgreSQL 12~14 |
| 資格有効期限 | 5年間(再認定が必要) |
出題範囲と配分
運用管理 (30%)
- データベースサーバ構築(容量見積もり、セキュリティ)
- テーブル・インデックスの容量見積もり
- 通信経路の暗号化(SSL)
- データベースクラスタの構造、プロセス構造
- データの格納方法
- ホット・スタンバイ運用、レプリケーション
性能監視 (30%)
- アクセス統計情報の取得と分析
- テーブル / カラムの統計情報
- クエリ実行計画(EXPLAIN)の読み取りとチューニング
- 各種性能監視ツールの活用
パフォーマンスチューニング (20%)
- 性能に関係するパラメータの調整
- インデックス最適化
- クエリチューニング
- 実践的なチューニング手法
障害対応 (20%)
- 起こりうる障害のパターンと対処法
- 破損したクラスタの復旧
- ホット・スタンバイの復旧
- トラブルシューティング手法
OSS-DB SilverとGoldの違い
| 項目 | OSS-DB Silver | OSS-DB Gold |
|---|---|---|
| レベル | 基礎レベル | 上級レベル |
| スキル | 小規模DBの運用・開発 | 大規模DBの運用・開発・チューニング |
| 問題数 | 約50問 | 約30問 |
| 合格基準 | 64点以上 | 70点以上 |
| 出題範囲 | 一般知識、運用、SQL | 運用管理、性能監視、チューニング、障害対応 |
| 受験資格 | 不要 | 不要(認定にはSilver認定が必要) |
難易度・勉強時間目安
- 難易度: 普通~高い (合格率は非公開)
- Silverより高度な内容で、PostgreSQLの内部構造を深く理解する必要がある
- 単に問題演習を繰り返すだけでは合格が難しい
- 実務経験があっても、出題範囲の広さと知識の細かさに驚く受験者が多い
- 勉強時間: 最低30時間以上(Silver合格後)
- PostgreSQLの実務経験がある場合でも、専用の学習時間確保が必要
- 公式教材や技術書での体系的な学習が推奨される