一級建築士
概要
一級建築士は、国土交通大臣の免許を受け、設計・工事監理を行うことができる国家資格です。 建物の規模や用途による制限がなく、超高層ビルから住宅まで、あらゆる建築物の設計が可能です。 建築業界の最高峰資格であり、社会的ステータスも非常に高いです。
試験詳細
試験は「学科の試験」と「設計製図の試験」に分かれています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 試験日程 | 学科: 7月下旬、製図: 10月中旬 |
| 試験時間 | 学科: 計6時間30分、製図: 6時間30分 |
| 問題数 | 学科: 125問(四肢択一) |
| 合格ライン | 学科: 総点90点前後/125点、かつ各科目足切り点あり |
| 受験料 | 17,000円 |
| 受験資格 | 大学等の指定学科卒業+実務経験(最短2年)など ※令和2年改正で受験自体は卒業直後から可能に(免許登録に実務経験が必要) |
| 試験方式 | 学科: マークシート、製図: 記述・製図(手書き) |
学習範囲・シラバス
学科試験 (5科目)
- 計画: 建築計画、都市計画、建築史、環境工学
- 環境・設備: 空調、照明、音響、給排水、省エネ
- 法規: 建築基準法、建築士法、消防法、バリアフリー法など
- 構造: 構造力学、各種構造(鉄筋コンクリート、鉄骨、木造)、建築材料
- 施工: 施工計画、各工事の施工法、監理、契約
設計製図試験
- 事前に公表される課題(例:「大学」「図書館」など)に基づき、平面図、断面図、伏図などを制限時間内に手書きで作図し、計画の要点を記述する。
難易度・勉強時間目安
- 難易度: 超難関(総合合格率 10%程度)
- 学科の合格率が約20%、製図の合格率が約40%です。製図試験は体力と精神力を要する過酷な試験です。
- 勉強時間:
- およそ 1000 ~ 1500 時間
- 資格学校に通学して対策するのが一般的です。