第一種電気工事士
概要
第一種電気工事士は、工場、ビル、大型店舗などの大規模な施設（最大電力500キロワット未満の需要設備）の電気工事を行うことができる国家資格です。 第二種電気工事士の範囲（一般住宅等）に加え、高圧受電設備の工事も可能になるため、ビルメンテナンスや建設現場での需要が高い上位資格です。 試験合格後、実務経験（原則3年）を経て免状が交付されます。
試験詳細
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 試験日程 | 年1回（筆記: 10月上旬、技能: 12月上旬） ※2024年度より年2回実施へ移行の可能性あり要確認（CBT導入など） |
| 試験時間 | 筆記: 140分、技能: 60分 |
| 問題数 | 筆記: 50問（四肢択一） |
| 合格ライン | 筆記: 60点以上/100点、技能: 欠陥がないこと |
| 受験料 | 11,300円（インターネット申込） |
| 受験資格 | なし（免状交付には実務経験が必要） |
| 試験方式 | 筆記試験（CBTまたは筆記）、技能試験（持参工具による実技） |
学習範囲・シラバス
- 筆記試験:
- 電気に関する基礎理論
- 配電理論及び配線設計
- 電気応用
- 電気機器・蓄電池・配線器具・電気工事用材料・工具並びに受電設備
- 電気工事の施工方法
- 自家用電気工作物の検査方法
- 配線図
- 法令
- 技能試験:
- 配線図で与えられた問題を、支給される材料と持参した工具を使って、制限時間内に完成させる。高圧部分の結線なども含まれる。
難易度・勉強時間目安
- 難易度: 中級～上級（合格率 筆記50%前後、技能60%前後）
- 筆記は計算問題や高圧設備の知識が必要で、第二種より格段に難しいです。技能も作業量が多く、迅速な施工が求められます。
- 勉強時間:
- およそ 100 ～ 200 時間（第二種合格レベルから）