IELTS 6.0+ (アイエルツ)
概要
IELTS(International English Language Testing System:アイエルツ)は、英語圏への留学や移住を目指す人のための国際的な英語能力試験です。 リスニング、リーディング、ライティング、スピーキングの4技能を1.0~9.0のバンドスコアで評価します。 スコア6.0以上は、海外大学への出願ラインとされ、日常会話から学術的な議論まで英語でコミュニケーションできるレベルです。
試験詳細
IELTSには「アカデミック・モジュール」(留学向け)と「ジェネラル・トレーニング・モジュール」(移住・就労向け)があります。留学には通常アカデミックが必要です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 試験日程 | ほぼ毎週実施(ペーパー版・コンピューター版) |
| 試験時間 | 合計 約2時間45~55分 |
| 試験形式 | 4技能(リスニング・リーディング・ライティング・スピーキング) |
| 受験料 | 27,500円(2024年) |
| スコア範囲 | 1.0~9.0(0.5刻み) |
| 結果発表 | 試験日から13日後 |
試験構成
| セクション | 時間 | 内容 |
|---|---|---|
| リスニング | 30分 (+転記時間10分) | 日常会話・学術的な内容の聞き取り |
| リーディング | 60分 | 学術論文・記事の読解(3パッセージ) |
| ライティング | 60分 | Task 1: グラフ分析(20分) Task 2: エッセイ(40分) |
| スピーキング | 11~14分 | 面接官との1対1の会話 |
スコアレベルと意味
IELTS 6.0 (有能なユーザー - Competent User)
- レベル: 概ね効果的に英語を使いこなせる中上級レベル
- できること: 慣れた状況下で比較的複雑な表現も理解・使用可能
- 留学: 多くの大学の学部課程への出願ラインとなるスコア
- 他試験との比較: 英検準1級、TOEIC L&R 750~850点、TOEFL iBT 60~78点相当
IELTS 6.5 (有能なユーザー - Competent User)
- レベル: 6.0より一貫性があり、複雑な状況にも対応できる
- 留学: 多くの大学院や難関大学学部への出願要件
- 他試験との比較: 英検準1級~1級、TOEIC L&R 820~870点、TOEFL iBT 79~94点相当
IELTS 7.0 (優秀なユーザー - Good User)
- レベル: 英語を使いこなす能力を有し、複雑な論理を概ね理解できる
- 留学: 有名大学や大学院、MBAプログラムなどで求められるレベル
- 他試験との比較: 英検1級、TOEIC L&R 870~970点、TOEFL iBT 95~101点相当
留学に必要なスコア目安
大学(学部)留学
- 一般的: 5.5~6.5
- アメリカ: 5.5~6.5
- カナダ: 6.0~6.5以上
- イギリス: 6.0~6.5
- オーストラリア: 6.0~6.5以上
大学院留学
- 一般的: 6.5以上(多くは6.5~7.0)
- 難関校: 7.0~7.5以上
- MBAプログラム: 7.0以上
勉強時間目安
- 6.0 → 6.5: 200~300時間
- 6.0 → 7.0: 400~600時間以上