宅地建物取引士 (宅建)
概要
宅地建物取引士(宅建士)は、不動産取引の専門家であることを証明する国家資格です。 不動産の売買や賃貸の契約時に、重要事項説明を行うこと、重要事項説明書への記名押印、契約書への記名押印は、宅建士にしかできない「独占業務」です。 不動産業界では必須の資格であり、金融機関や建設会社でも高く評価されます。年間20万人以上が受験する超人気資格です。
試験詳細
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 試験時間 | 120分(登録講習修了者は110分) |
| 問題数 | 50問(登録講習修了者は45問) |
| 合格ライン | 相対評価(例年34点~38点前後 / 50点満点) |
| 受験料 | 8,200円(非課税) |
| 受験資格 | なし |
| 有効期限 | 資格自体は一生有効(ただし、宅建士証の有効期限は5年で更新講習が必要) |
| 試験方式 | 筆記試験(四肢択一マークシート方式、年1回 10月実施) |
学習範囲・シラバス
主な出題分野は以下の通りです。
- 宅建業法 (20問)
- 重要事項説明、37条書面、報酬額の制限、免許制度など
- 最も配点が高く、得点源にすべき分野
- 権利関係 (14問)
- 民法(意思表示、代理、相続、物権変動など)、借地借家法、不動産登記法、区分所有法
- 法令上の制限 (8問)
- 都市計画法、建築基準法、国土利用計画法、農地法など
- 税・その他 (8問)
- 不動産取得税、固定資産税、印紙税、地価公示法、住宅金融支援機構法など
難易度・勉強時間目安
- 難易度: 中級~上級(合格率 15% ~ 17%)
- 誰でも受験できますが、合格率は低く、しっかりとした対策が必要です。法律用語への慣れも必要です。
- 勉強時間:
- 初学者: およそ 300 ~ 400 時間
- 法学部出身・実務経験者: およそ 150 ~ 250 時間