園芸装飾技能士 2級
概要
園芸装飾技能士は、観賞用植物を用いた室内空間の装飾や、植物の維持管理に関する技能を認定する国家資格(技能検定)です。 ホテル、オフィス、商業施設などのグリーンコーディネートを行う「インドアグリーン」の専門家としての能力を証明します。 2級は、実務経験者または専門的な教育を受けた人を対象とし、中級レベルの技能(インドアガーデンの製作、植物の管理など)が求められます。
試験詳細
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 試験時間 | 学科:1時間40分、実技:4時間(インドアガーデン製作、課題1〜3) |
| 問題数 | 学科:50問(真偽法25問、多肢択一法25問) |
| 合格ライン | 学科:65点以上(100点満点)、実技:60点以上(100点満点) |
| 受験料 | 実技:18,200円、学科:3,100円(標準額、都道府県により異なる場合あり) |
| 受験資格 | 実務経験2年以上(※専門学校卒などで短縮あり。3級合格者は実務経験なしで受験可) |
| 有効期限 | なし(永久資格) |
| 試験方式 | 筆記試験(マークシート)および実技試験 |
学習範囲・シラバス
- 学科試験
- 室内園芸装飾法(装飾の基本、用具の使用法)
- 材料(植物の種類・性質、用土、鉢、装飾資材)
- 植物一般(生理、生態、形態、分類)
- 観賞用植物の維持管理(潅水、施肥、病害虫防除、環境調節)
- 園芸施設(温室等の構造・管理)
- 安全衛生
- 実技試験(室内園芸装飾作業)
- 課題1: インドアガーデンの製作(指定された区画内に、植物を配置・植栽し、装飾を行う)
- 課題2: 植物の維持管理(剪定、整枝、清掃など)
- 課題3: 室内園芸装飾の要素試験(植物名の判定など)
難易度・勉強時間目安
- 難易度: 中級
- 実技試験(インドアガーデン製作)は時間制限が厳しく、手際よい作業と美的センス、正確な施工技術が求められます。
- 学科試験は過去問対策で十分対応可能ですが、植物の種類や特性に関する知識は広範囲にわたります。
- 勉強時間:
- 経験者: 50〜100時間(実技練習含む)
- 実技試験の練習には実際の植物や資材が必要なため、職場や学校での練習環境の確保が重要です。